医療用人工呼吸器用ブロワとタービン
ミクロネルのテクノロジーは、医療用人工呼吸器、睡眠時無呼吸症候群治療システム、酸素療法システム向けに、強力でダイナミックかつ静粛性あるソリューションを提供しております。
医療用呼吸器
新生児用人工呼吸器
新生児および未熟児用人工呼吸器。 最も脆弱な患者である新生児および未熟児の、まだ発達途中にある肺には、安全かつ保護された治療環境が必要です。 特別に開発されたブロワは、これらの高い要求を満たすことができます。 新生児用人工呼吸器に求められる高いダイナミクスと必要な振動間隔は、U65HN-024KS-6タービンによって理想的にカバーされます。これは侵襲的および非侵襲的人工呼吸の両方に適用可能です。
集中治療用人工呼吸器
自力で呼吸できなくなった患者、または呼吸機能が低下した患者向け。 短期治療の場合、マスクを用いた換気（非侵襲的）が行われます。 数週間から数ヶ月に及ぶ長期治療には、気管内挿管（侵襲的）が用いられます。 当社のブロワは、圧力と風量レベルの迅速な相互作用が特徴です。 極めて信頼性が高く、耐久性に優れ、酸素耐性があります。
搬送用人工呼吸器
安定した状態にあるものの、自発呼吸が困難な患者（人工昏睡状態の場合も含む）の換気に使用します。 搬送中は、集中治療用人工呼吸器に代わって本装置を使用します。 当社のは、圧力と風量レベルの迅速な相互作用が特徴です。 また、信頼性が高く、頑丈で、耐酸素性にも優れています。
救急用換気装置
事故現場において、自発呼吸が完全に停止した患者の換気用です。 1秒を争う状況のため、装置はシンプルで極めて操作が容易であることが求められます。 最大50～150 l/min、40 mbarの性能を、バッテリー駆動で最短1時間以上、 即座に使用可能な状態である必要があります。
咳の治療
咳ができなかったり、分泌物が肺から排出されない患者（例：神経筋疾患による場合）向けです。 当社のブロワは肺内に陽圧と陰圧を交互に生成し、分泌物を動かし排出させます。 圧力と吸引の連動が不可欠であり、40 mbarで約400 l/minの風量を実現します。
亜急性期の人工呼吸管理
患者の容態は安定しているものの、長期的には自力呼吸が不可能、または部分的にしか自力呼吸ができません。 この人工呼吸技術の目的は、患者が自宅など、慣れ親しんだ環境に戻れるようにすることです。 装置は患者ごとに個別に調整され、自宅に設置されます。 この治療には、当社のタービンにおける圧力と風量の迅速な連動が不可欠です。 さらに、ブロワは耐酸素性であり、10～100 l/min の空気流量と 50 mbar の最大圧力を備えています。
高風量療法
高流量酸素療法は、急性低酸素性呼吸不全の患者に対する非侵襲的な呼吸補助療法です。 通常、鼻カニューレを介して、患者には 30～70 l/min の流量で酸素と空気の混合ガスが供給されます。 高流量により、患者が周囲の空気を吸入することを防ぎます。 吸気酸素分率を正確に設定することが可能となり、 急性呼吸不全の患者における挿管率と死亡率を大幅に低減できます。 この方法は、COPDおよび/またはCOVID-19疾患など、様々な疾患に用いられます。 この目的に適した当社製ブロワは、動的に適用可能でコンパクトかつ酸素耐性である必要があります。
在宅医療用換気装置
気道に機能不全が生じた場合、呼吸装置は必要に応じて呼吸を代行します。 原因としては、COPD、喘息、またはCOVID-19が挙げられます。 制御された非侵襲的換気により、肺に十分な酸素を供給します。 この目的に適したブロワは、動的に制御可能で酸素耐性であることが求められます。 最大流量300 l/min、最大圧力30 mbarを提供します。
睡眠時無呼吸症候群用換気装置
患者が睡眠中に気道閉塞が発生します。 その結果、呼吸が停止します。 このような中断は、3種類の換気療法（CPAP、APAP、BIPAP）によって防止できます。 この目的に適した当社のブロワは、動的に制御可能であり、圧力と流量を迅速に切り替えられる必要があります。 また、最大流量は300 l/min、最大圧力は25 mbarです。